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『九州の東海岸』
ふりがな文庫
『
九州の東海岸
(
きゅうしゅうのひがしかいがん
)
』
細い流れがうねって引込んである。奥の植込みに、石南花が今を盛りに咲いていた。海、砂、五月の空、互になかなか美しい、もう一本目を牽く樹があった。すんなり枝を延ばし梢高く、樹肌がすべすべで薄紅のに、こちゃこちゃ、こちゃこちゃとかたまって濃緑、臙 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「読売新聞」1926(大正15)年6月1~3日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
確
(
しっか
)