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『文字のある紙片』
ふりがな文庫
『
文字のある紙片
(
もじのあるしへん
)
』
「あの事があってから、もう三ヵ月になる。けれども、私の心持は当時にくらべてちょっとも明るくなっていない。それどころか、却って陰鬱さを増しているとさえ云える有様だ。今日のような天気の時には、特に堪らない。風も吹かず、日光も照らず、どんより薄ぐ …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸春秋」1924(大正13)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
抑々
(
そもそも
)
罅
(
ひび
)