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『亀さん』
ふりがな文庫
『
亀さん
(
かめさん
)
』
むっくり、むっくり、誰もとおらない田舍みちを、龜さんが荷物を首にくくりつけて旅をしていました。みちの兩側は廣い麥畑です。 麥畑の上をすずしい風がそよそよと吹いています。「ああ、くたびれた。どこへ行ったら水があるのかな。」龜さんは首を持ちあげ …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)