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『道綱の母』
ふりがな文庫
『
道綱の母
(
みちつなのはは
)
』
呉葉は瓜の出來る川ぞひの狛の里から、十の時に出て來て、それからずつと長く兵衞佐の家に仕へた。そこには娘達が多かつたが、中でも三番目の窕子とは仲が好くつて、主從の區別はあつても、しん身に劣らぬほどの心を互ひに取りかはした。後には窕子のためにつ …
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約3時間28分(500文字/分)
朗読目安時間
約5時間46分(300文字/分)