“齎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もたら66.7%
もた32.1%
0.3%
たまもの0.3%
ひと0.3%
0.3%
もら0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Tolède Andalousieトレド アンダルジイ の国々よ。燃上るの声もなき狂熱を、君いづこよりかもたらせし。おそろしき痴情ちじょうの狂ひかな。
そのなかには独逸ドイツの古典的な曲目もあったが、これまで噂ばかりで稀にしか聴けなかった多くの仏蘭西系統の作品がもたらされていた。
器楽的幻覚 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
その勢で選挙に出馬して首尾よく代議士の議席をち得た、無論政友系として下野の鹿沼あたりから出馬したが、その背景には横田千之助がいたと思われる
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夫は決して人間の意識の独自的な動力によって形成されたものでもなければ、まして神的なものからのたまものでもない。
現代哲学講話 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
しかして我等をいと高うする眞理をば地にひとしゝ者の名を、はじめてかの山に傳へしものは即ち我なり 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
璧をちて河を渡りける時、河の神の、璧を得まくおもふより波を起し、みづちをして舟をはさましめおどし求むるに遇ひしが、吾は義を以て求むべし、威を以ておびやかすべからずとて
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
顔色がんしょく土のごとく恐怖せる洋妾ラシャメンを励まして、直ちにもららしめたる金貨百円を、三郎の前に差出さしいだせば、三郎はかずを検してこれを納め、時計を返附して応接室を立出で、待構えたる従者を呼べば
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)