“鼻梁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びりょう51.7%
はなばしら24.1%
はなすじ13.8%
はなすぢ3.4%
はなっぱり3.4%
びりやう3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血を吹きそうな広い額のまン中からぐいと隆起した鼻梁びりょうが、握るにあまるほど豊富な亜麻色の口ひげをさッと八文字にわけていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
ただし虎の髑髏されこうべを獅のと較べると獅の鼻梁はなばしらと上顎骨が一線を成して額骨とわかれ居るに虎の鼻梁は上顎骨よりも高く額骨に突き上り居る
鼻梁はなすじの通った口元の締った、眉毛の濃いい男で、無地の羽織をちゃくし、一本短い刀を差し、紺足袋雪駄穿せったばきでチャラ/\やって参りました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その容貌は人の眼を惹きつける。それは希臘人の顏に似て輪廓が非常に正しい。まつたく鼻梁はなすぢひいでた古典的な鼻と、アゼンス人その儘の唇と顎。
ドッチも鼻梁はなっぱりの強い負け嫌いの天狗同志だから衝突するのは無理はない。京伝だったら北斎に花を持たして奇麗に負けてやったろう。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
頬がふくらんでゐるので、ちよつと四角張つたやうな輪廓だが、鼻梁びりやうげて、唇が厚手に出来てゐる外は、別に大して手落ちはなかつたし、ぱつちりはしないが、目も切れ長で
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)