“鼻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はな91.4%
ぱな5.1%
ばな2.0%
なは0.5%
0.5%
ナリシス0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕立屋さんはそのつぼをみんなしらべて、いちいちもちあげては、はなをくっつけてみました。そのあげくのはてに、こういいました。
笠森かさもりのおせんだと、だれいうとなくくちからみみつたわって白壁町しろかべちょうまでくうちにゃァ、この駕籠かごむねぱなにゃ、人垣ひとがき出来できやすぜ。のうたけ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
にいさんはうしました」と聞いた。梅子はすぐ此陳腐な質問に答へる義務がないかの如く、しばらく椽ばなつて、にはながめてゐたが
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
近衞家このゑけ京武士みやこぶしは、綺麗きれいあふぎで、のツぺりしたかほおほひつゝ、片手かたてなはまんで、三げんはなれたところから、鼻聲はなごゑした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
軽い加多児カタルで弱っている。少しずつ涼しい。誰からも手紙がない。別に何も考えなかった。何も書かなかった。(九、二二)
まず、鼻下の細ひげを剃り落しもみあげを長くして、これなら、三日軽口師ガルガーンタの「ナリシスのカムポス」とは、誰がみようと分るまいというのである。そうして、その翌夜「恋鳩」へいった。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)