“鼎沸”の読み方と例文
読み方割合
ていふつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これにくみて賽児を捕えんとするに及び、賽児を奉ずる者董彦杲とうげんこう劉俊りゅうしゅん賓鴻ひんこう等、敢然としてって戦い、益都えきと安州あんしゅう莒州きょしゅう即墨そくぼく寿光じゅこう等、山東諸州鼎沸ていふつし、官と賊と交々こもごも勝敗あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今、日本の天下は、王政のいにしえにかえるか、徳川の幕府につながるかという瀬戸際に於て、王城の地はその鼎沸ていふつの中心に置かれても、乞食となってみると、一向その冷熱には感覚がないのです。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)