“黒布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろぬの57.1%
こくふ35.7%
クロース7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その黒布くろぬのを剥ぎかけましたが途端に、眼でも射られたように、アッと——頭巾の布をつかんだまま身をはじかせたかと思いますと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒布こくふに覆われた物凄い棺桶、湯棺に代る最後の化粧、悲惨な断頭台の断末魔の光景がそれからそれと展開した。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
法水は、Uの部類を最初から丹念に眼を通していったが、やがて、彼の顔にさわやかな色がうかんだと思うと、「これだ」と云って、簡素な黒布クロース装幀の一冊を抜き出した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)