“鴆”の読み方と例文
読み方割合
ちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴公も知つて居るであらう、凉庵先生は先年長崎へ行かれた時、紅毛人の手から、ちんに百倍するといふ毒を求めて持つて來られた。
支那人が大切にする『ちんの羽根』と『猫の頭』と『虎の肝臓きも』と『狼のよだれ』という四つの毒薬のうちで『鴆の羽根』という白い粉と、おんなじものになっているんですってよ。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
兇刃、ちん毒、拳銃の類が四方八方から取り巻いている。そして私には死んだ人々の怨霊が日夜憑ついていて安らかな眠りを妨げる。私は金持ちだが金持ちだけにもっと大金が欲しいのじゃ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)