“鰡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼら89.5%
いな5.3%
ボラ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皎々こうこうとして、夏も覚えぬ。夜ふけのつゝみを、一行は舟を捨てて、なまずと、ぼらとが、寺詣てらまいりをするさまに、しよぼ/\と辿たどつて帰つた。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
伴「馬鹿な事をおっしゃい、川で鰹が釣れますものかね、たか/″\いなたなごぐらいのものでございましょう、兎も角もいらっしゃるならばお供をいたしましょう」
カドには前もって、柊の小枝を挿して置き、それに鰯の頭——昔はボラの子のいなの頭——をつき刺して出しておいたものです。
鬼を追い払う夜 (新字新仮名) / 折口信夫(著)