“鯱鉾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃちほこ64.3%
しやちほこ28.6%
しゃちこ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その楠の板は木目が雲のようになっておりまして、その上に芳流閣の金の鯱鉾しゃちほこと青い瓦とが本物のように切りつけられておりました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「待ちなよ、そんな荒つぽいことをしちやならねえ。この平次を鬼のやうな人間と思ひ込んで鯱鉾しやちほこ張つてゐるんだ、丁寧に通すが宜い」
やがて彼が玄関の方へ廻ると、鯱鉾しゃちこばって出迎えるポウルのドアを開ける音や、帰着した公爵が、「ア御苦労々々今戻った」という声が聞えた。