“魔神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ましん33.3%
まじん26.7%
まがみ13.3%
ヂン13.3%
デビル6.7%
デーモン6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と山の襞襀ひだを霧の包むやうに枯蘆かれあしにぬつと立つ、此のだいなる魔神ましんすそに、小さくなつて、屑屋は頭から領伏ひれふして手を合せて拝んだ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
天晴あつぱ一芸いちげいのあるかひに、わざもつつまあがなへ! 魔神まじんなぐさたのしますものゝ、美女びじよへてしかるべきなら立処たちどころかへさする。——
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またの世は魔神まがみの右手の鞭うばひ美くしき恋みながら打たむ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
この指環は、アラビヤの魔神ヂンの作つたものでして、若し誰か陛下を毒害しようとすると、この指環についてゐる、赤い石が青くなります。
三つの指環 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの悪少年ラスカルは恐ろしい毒蛇コブラです。人を欺して血を吸います。あれは魔神デビルが化けたひょうです。どこに居るかわかりません。けれどもどこからか出て来て悪い事をします。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「彼の顔面筋肉は緊張して盛り上がり、血管は膨れた。荒々しい眼は倍も恐ろしい様子になり、口はブルブルふるえていた。自分で呼び出した魔神デーモンたちの力に圧倒されている魔術師のような有様だった。」まさにシェイクスピアの描いた一人物に似ていた(4)