“髷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まげ96.1%
たぶさ0.6%
わげ0.6%
あたま0.3%
がみ0.3%
ぐし0.3%
0.3%
もとどり0.3%
もとゞり0.3%
0.3%
シイニョン0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藍微塵あいみじんあわせに、一本独鈷どっこの帯、素足に雪駄せったを突っかけている。まげの形がきゃんであって、職人とも見えない。真面目に睨んだら鋭かろう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
友之助はおこったの怒らないのじゃアない、借着の※袍どてら姿なり突然いきなり唐紙からかみを明けて座敷へ飛込みまして物をも云わせずお村のたぶさを取って二つ三つ打擲致しましたから、一座の者は驚いて
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もつれがみわげにゆふべく
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「おかしなひとだ。日本がみうと黒い毛なのにね。」
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
女中 おぐしが白くなりましたよ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「ふゝ」と、女は袖口のまくれた白いひぢをあげて、島田のをなでながら、うつとりした目をして天井をながめてゐた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
思い思いにもとどりを切って海に捨て、水死したあとでも、一船いっせんの仲間だとわかるように、一人一人の袖から袖へ細引をとおしてひとつにまとめ、水船みずぶねにしたまま、荒天の海に船を流した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
遲い月が一杯に射した窓格子に、生首が一つ、もとゞり格子かうしからんだまゝ、ブラ下げてあつたのです。
と云いながらスラリッとふすまを開けると蟠作に続いて出ましたのがお村、只今で云う権妻ごんさいです。お妾姿で髪はに結い、帯をお太鼓にしめてお妾然として坐りました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おそらくは英吉利旦那イギリスマスターの着古しであろうぼろぼろのシャツのすそ格子縞こうしじま腰巻サアロンの上へ垂らして、あたまをシイニョンに結い上げて、板きれへ革緒かわおをすげた印度インド履き物を素足すあしで踏んで、例の移動椅子いすに腰かけて
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)