“駝鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だちょう77.5%
だてう22.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中から黒い駝鳥だちょうの羽のボアを取り出して、西洋臭いそのにおいを快く鼻に感じながら、深々と首を巻いて、甲板に出て行って見た。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
駝鳥だちょうの卵や羽毛、羽扇、藁細工わらざいくのかご、貝や珊瑚さんごの首飾り、かもしかのつのふか顎骨がくこつなどで、いずれも相当に高い値段である。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
なほ次手ついで吹聴ふいちやうすれば、先生は時々夢の中にけものなどに追ひかけられても、逃げたことは一度もなきよし。先生のたん、恐らくは駝鳥だてうの卵よりも大ならん
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その當時の流行の駝鳥だてうの羽毛を揷した鼠色の海狸かいりの帽子を冠り、その優雅なかぶりものゝつばの下からは、念入りにカァルしたふさ/\とたつぷりある明色の捲毛がこぼれてゐた。