“駈廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけまわ64.3%
かけめぐ14.3%
かけまは7.1%
かけま7.1%
かけめぐり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとには娘お町が有難いお人だと悦んで居りました。國藏は又しきりに心配して、ぐる/\駈廻かけまわって居りまする処へ文治郎が立帰たちかえって参り
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
晩方になりて時刻もきたるに吉兵衛焦躁いらって八方を駈廻かけめぐり探索すれば同業のかたとまり居し若き男と共に立去りしよし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
初め立戻り皆々はたへ集まりぬ此時左京は大膳に向ひ貴殿の御異見ごいけんしたがはず我意がいつのりて參りしか此雪で往來には半人はんにん旅客りよかくもなし夫ゆゑ諸方しよはう駈廻かけまはり漸く一人の旅人たびびと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幕府の奴の如何いかにも無気力不人情と云うことがしゃくさわったので、ソコでどうでもうでも助けてろうとおもっ駈廻かけまわりましたが、そのせつ、毎度妻と話をして今でも覚えて居ます、私の申すに
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
尋ねんが爲に所々方々と駈廻かけめぐりしが不案内といひことに夜中の事故道に踏迷ひ難儀なんぎ致す者なり何とも申兼たる事ながら湯にても水にても一わんいたゞき度と言ば主の老女は打合點うちうなづき夫は何とも御氣の毒千萬なり先此所へ上りて緩々ゆる/\と休み給へとて圍爐裏ゐろりに掛たる古藥鑵より湯茶を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)