“馬頭観音”のいろいろな読み方と例文
旧字:馬頭觀音
読み方割合
ばとうかんのん80.0%
ばとうくわんのん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地の人たちが路傍に設けた意匠もまたしおらしい。あるところの石垣いしがきの上は彼らの花壇であり、あるところの崖の下は二十三夜もしくは馬頭観音ばとうかんのんなぞの祭壇である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
土橋どばしから少しはなれて馬頭観音ばとうかんのんが有り無しの陽炎かげろうの中に立っている、里の子のわざくれだろう、蓮華草れんげそう小束こたばがそこにほうり出されている。いいという。なるはど悪くはない。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そして秩父の速は、この名馬の魂をなぐさめるため、馬頭観音ばとうくわんのんの像を石にきざませて、鬼カゲが葬られた場所にまつりました。
鬼カゲさま (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)