“香烟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうえん66.7%
こうえん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ横笛、花の如き姿いまいづこにある、菩提樹ぼだいじゆかげ明星みやうじやうひたひらすほとり耆闍窟ぎしやくつうち香烟かうえんひぢめぐるの前、昔の夢をあだと見て、猶ほ我ありしことを思へるや否。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
蛋白石色オパアルいろ薔薇ばらの花、後宮こうきゆう香烟かうえんにつつまれてやす土耳古トルコの皇后、蛋白石色オパアルいろ薔薇ばらの花、絶間無たえまななでさすりのつかれ、おまへの心はしたたかに滿足した惡徳の深い安心を知つてゐる、僞善ぎぜんの花よ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
わたしは死してののちはあの安らかな世にく様せめては一本の香烟こうえんを立ててもらいたいが、それも一度実家をでてこの家の妻となりしものが、死せるのち再び父なる人の御世話になるのは
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)