“首領”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かしら61.0%
しゅりょう19.5%
しゆりやう4.9%
キャプテン2.4%
おかしら2.4%
しゆれう2.4%
キヤプテン2.4%
ニシパ2.4%
ハウブト・ブリューデル2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首領かしらも金の猫も、縛つたまゝ船にもちこんで出帆してしまはう。こんなふしぎがおこるところにぐづ/\してると、とんだことになるぜ。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
「おれたちは、なんにも知らねえ。ただのやといにんだよ。首領しゅりょうはとっくに、にげてしまった。おまえさんがたにつかまりっこはねえよ」
怪人と少年探偵 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其子そのこの身に宿りしより常に殺気さつきべる夢のみ多く、或時は深山しんざんに迷ひ込みて数千すせんおほかみに囲まれ、一生懸命の勇をならして、その首領しゆりやうなる老狼らうらう引倒ひきたふし、上顎うはあご下顎したあごに手をかけて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
そして、「首領キャプテン」の資格で止れと命じた自分の仲間の商人に正体を見破られてなじられると、勇ましくその男の頭を射貫いぬいて馬を飛ばして逃げ去った。
高麗郡の高麗家と同じように、荏原郡の荏原屋敷が、天智天皇様のご治世に、高麗の国から移住して来た人々の、その首領おかしら
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ウィリアムだいせい其人そのひと立法りつぱふ羅馬ローマ法皇はふわう御心みこゝろかなひ、たちまちにして首領しゆれう必要ひつえうありし英人えいじんしたがところとなり、ちかくは纂奪さんだつおよ征服せいふくほしひまゝにするにいたりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
網の山を積んだ舟の胴の間で、海賊の首領キヤプテンのやうに百合子は男達に囲まれてゐた。
まぼろし (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ある首領ニシパが妻に死なれて悲観イモキリして、寝てばかりいたが、ある日ふと気が変って磯へ出てみると、女が手さげ袋サラニプを持ってこんぶを取っている。
「アスモデリウス、われらが首領ハウブト・ブリューデルが降臨された」彼は顫えていても鋼鉄であることを失わない声で叫んだ。「アスモデリウスが降臨された。用意をなせ」