“首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くび43.2%
こうべ20.9%
はじめ8.8%
かうべ7.0%
かしら4.5%
しるし2.8%
かぶり2.3%
しゅ2.3%
はじ1.8%
おびと1.5%
うなじ0.8%
しゆ0.8%
オビト0.5%
うな0.3%
0.3%
かばね0.3%
くち0.3%
くひ0.3%
くびい0.3%
くびた0.3%
つむり0.3%
カウベ0.3%
カシラ0.3%
カミヘ0.3%
コウベ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて盗賊とうぞくどもは、生人形いきにんぎょうおくからってきましたが、くびはぬけ手足はもぎれて、さんざんな姿すがたになっていました。それも道理もっともです。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかし考えて御覧なさいまし。お思い当りあそばす事がありは致しませんか。(画家こうべを垂る。令嬢はしずかに画家のかたわらより離れ去る。)
第五は書のはじめに見えてゐる棕軒侯である。侯は茶山の次韻の詩を見て称讚した。「中歳抽簪為病痾」の七律とこれに附した八絶とである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そはわが用ゐて形をとゝなふ諸〻の火のうち、目となりてわがかうべが輝く者、かれらの凡ての位のうちの第一を占むればなり 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
習慣ならはしと自然これに特殊の力を與ふるがゆゑに、罪あるかしら世をぐれどもひとり直く歩みてよこしまの道をかろんず。 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さかしげな百説、どれもこれも採るに足らぬ。吉良は無事に生きているのだ。ただ、亡君の怨敵おんてきたる彼のしるしを申しうければそれで足る)
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢の御告げでもないならともかく、娘は、観音様のお思召おぼしめし通りになるのだと思ったものでございますから、とうとうかぶりたてにふりました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その好敵手こうてきしゅと思う者がしゅとしてみずから門閥の陋習ろうしゅうを脱したるが故に、下士はあたかも戦わんと欲してたちまち敵の所在をうしなうたる者のごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ツバキの名はこの葉が厚いから厚葉木アツバキの意でそのはじめのアが略せられたものだといい、また光沢があるに基いた名ともいわれている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
また伊勢の大鹿おほかおびとが女、小熊をくま子の郎女に娶ひて、生みませる御子、布斗ふと比賣の命、次に寶の王、またの名は糠代ぬかで比賣の王二柱。
お前の肩に切られた風が、不思議に綺麗な切断面を迸しらせて、多彩な色と匂ひとで僕のうなじを包んでしまふ、僕はときたま噎せながら、不思議にそれを綺麗だと思つた。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
現にジヨホオルで護謨林ごむりんを経営して居る日本人は三井の二万五千エエカア、三五公司こうし阿久澤あくざわ)の二千町歩をしゆとし、二三百エエカアの小経営者は数十人にのぼ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
皇子オビトは幼少であつたから、その生長をまつまで、文武天皇の母(草壁皇子の妃)が帝位についた。元明天皇である。天智天皇の娘であり、持統天皇の妹であつた。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
背きがち、うなだれがちに差向ったより炉の灰にうつくしい面影が立って、そのうすい桔梗の無地の半襟、お納戸縦縞たてじまあわせの薄色なのに、黒繻珍くろしゅちんに朱、あい群青ぐんじょう白群びゃくぐんで、光琳こうりん模様に錦葉もみじを織った。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
首領かしら、どうしたんでしょう』とジルベールは歯の根も合わずふるえておる。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
神武以来、国にみやつこがあり、県にかばねがあつた。それらは、朝廷がえらんだ人であつたが、ふるくからの人望によつて、その職を代々うけついできたものも、すくなくなかつた。
肉親の愛情、その対手あいてが何者であるかも目には止めないで、帯のあいくちに手をやるが早いか、キラリと抜いたのを袖裏へ逆手さかてに隠して
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
炬燵こたつの中でくひツたけ這入はいつて当日たうじつまでまつるのでございますからのくらゐ結構けつこうな事はございません。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
めえ実に感心な人だ、泥坊に意見をするのをわし傍で聞いて居やしたが、おめえが此の泥坊の馬鹿野郎と云うから、手向いでもするかと心配しんぺいしていると、泥坊がくびいかたげて、変な事をいう奴だアと云って
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「美代姉は、んだって言ったの、おど、行がねえごったら、くびたさ、縄つけでもせで行ぐどて。お美代姉、泣いでいだけ。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
おいたわしいおつむりをお下げなすったままうすら寒い風の中にひとり立っておいででした。
燕と王子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
鶏頭のカウベを垂れて枯れんとす
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
梅花ヲヲリカシラ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ミ→ウ(「カミヘ」がカウベ、「髪際」がカウギハ)ム→ウ(「竜胆リウタム」がリウダウ、「林檎リムゴ」がリウゴウ)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
家山、コウベメグラセバ三千里
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)