“顔”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かお70.0%
がお9.5%
かんばせ5.5%
かほ5.2%
つら3.5%
がほ2.4%
かん0.8%
0.6%
がん0.5%
かんば0.3%
そっぽ0.3%
づら0.3%
おも0.2%
おもて0.2%
ひたひ0.2%
カホ0.2%
フェイス0.2%
メンモク0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そら、どらねこがきた。」といって、かおすとみずをかけたり、いたずらっは、そばをとおると、小石こいしひろってげたりしました。
ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、気をつけて見ると、あれでもしおらしいもので、路端みちばたなどをわれがおしてるところを、人が参って、じっながめて御覧なさい。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真赤な長襦袢と、死化粧うるわしいかんばせとが互に照り映えて、それは寝棺のなかに横たわるとはいえ、まるで人形の花嫁のようであった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
よ、愚劣ぐれつな×(2)に対してこぶし子供こどもらを、かほをそむけてのゝしをんなたちを、無言むごんのまゝ反抗はんこう視線しせんれつきつけるをとこたちを!
姉たちがすわるにせまいといえば、身を片寄せてゆずる、彼の母は彼を熟視して、奈々ちゃんはつら構えからしっかりしていますねいという。
奈々子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いと小さき花のれて咲くさま、花の数には入るべくもあらず見ゆるものながら、庭の四つ目籬の外などに、我はがほもせず打潜みたる
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
嬋娟せんけんたる花のかんばせ、耳の穴をくじりて一笑すれば天井から鼠が落ち、びんのほつれを掻き立ててまくらのとがをうらめば二階から人が落ちる。
それほど尊い女の誠を五百石で買ったと思えばやすいもので、ちっとも惜しいことはあるまいと、彼女は誇りに言い放してお時を驚かした。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「……がんの自殺死体のあったのは、あそこだ。われわれは四五メートル離れたこのへんにかたまっていた。これは、お前方の提供した写真にも、ちゃんとそのように出て居る」
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは此処に集まられた十人の婦人会員達、私の家内を加えて十一人の婦人方に、そのヴェールを取り払って、玉のかんばせを我々男共に拝見さして頂き度いということであります
法悦クラブ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それに、弓ならあんなに汚なく血が出やしねえや。そっぽだって、もちっと綺麗に、ゆがんじゃいねえはず。
それもそうじゃな。どれ、一つ杯をそう。この処ちょいとお儀式だ。と独り喜悦よがりの助平づら、老婆は歯朶はぐきき出して、「すぐ屏風びょうぶを廻しましょうよ。「それがい。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
眼もて見るにあまりまばゆきうつくしさのやさしきおも
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
さすが各目てんでに名を恥じて、落ちたる市女笠、折れたる台傘、飛々とびとびに、せなひそめ、おもておおい、膝を折敷きなどしながらも、嵐のごとく、中の島めた群集ぐんじゅ叫喚きょうかんすさまじき中に、くれないの袴一人々々
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はしつめ浮世床うきよどこのおぢさんにつかまつて、ひたひ真四角まつしかくはさまれた、それで堪忍かんにんをして追放おつぱなしたんださうなのに、けてると、また平時いつもところ棒杭ぼうぐひにちやんとゆわへてあツた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大兄の反したまふよりママ隊壮士三四等、ときの声を出し、ゑい/\と押来り、くおふるに女軍吾本ママお打破り其声百雷の(如)く、大兄此時ニもれたまふて、地下に吾に何の御カホを見セたまふや。
無害でゆうもらすな海の人々の日用品——それも陸での概念とは大分違うが——を詰めたケイスと、何食わぬフェイスとをぶら提げて、あたらしく入港して来た船へ
それについてそのメンモクのお手本は錦絵の通りにしますと関羽が団十郎、張飛が左団次、玄徳が円蔵(でしたと思います。違っているかも知れませぬ)
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)