“頓狂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とんきょう85.8%
とんきやう12.5%
とんきょ0.8%
とんけふ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直吉は頓狂とんきょうに呼んだ。しかし、彼の歩いて行く方向は、依然として変らない。従って、次郎の進む方向にも一向変化がないのである。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
どうしてそんなことを言つたかは僕自身にもわからなかつた。すると女中は頓狂とんきやうな調子で「あら、ほんたうにたかつてゐる」と言つた。
鵠沼雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
という頓狂とんきょな声がして、澄夫の背後の廊下から伝六郎が躍出おどりだして来た。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その顏が——晝間の印象では——見るもいやなほど頓狂とんけふに痩せてる割りには、その他の部分はさうでもないらしかつたが——。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)