“霹靂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきれき87.8%
はたたがみ8.2%
かみなり1.0%
なりはため1.0%
はたゝがみ1.0%
カムトキ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドノバンがさけぶと同時に、耳をつんざくごうぜんたる霹靂へきれき! 数間先のぶなの大木がなまなましくさかれて風におののいている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
たちま二三一青天霹靂はたたがみふるうて、跡なく二三二かき消えぬるをまのあたり見つるに、又ひ来て何をかなす。
と見るまに、天の一角にあたって、霹靂かみなりが鳴り、電光がはためき、ぽつ、ぽつ、と痛いような大粒の雨かと思ううち、それも一瞬で、やがて盆をくつがえすような大雷雨とはなってきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又も強い雷が霹靂なりはためいて、爾して何所から聞えるか知らぬけれど、一種の非常に鋭い叫び声が聞えた、人の声か獣の声か、殆ど判断出来ぬ、其の物凄い事は人ならば確かに絶命の声である
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
霹靂はたゝがみはためくさへに、稲光さをの火柱、火ばしらの飛ぶ火のただち、また、とどろ雹ぞ飛びたる。
浅間嶺の夜はを とゞろに霹靂カムトキす。このはげしきを 若人よ。聴け
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)