“雲雀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひばり96.4%
スカイラーク1.2%
レルヘ1.2%
ヒバル0.6%
ヒバリ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ふとしたおりに、彼はその大きな柳の樹の根元の草叢くさむらの中に雲雀ひばりの巣を見つけ出したのであった。彼は躍り上るようにして喜んだ。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
男が雲雀スカイラークのやうに、多くの女と戯れることが出来るのなら、女だつて雲雀スカイラークのやうに、多くの男と戯れる権利があると申してをりますが、さうぢやございませんでせうか。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
空には晩春のようにまだ雲雀レルヘが鳴いている、しかしクーライエンは聞えなかった。牛も山羊もみなアルプへ追い上げられて、雪の消えた高原に山草をんでいるのだろう。
由緒を誇る雲雀ヒバル(「折口といふ名字」参照)も、一歩木津の地を出ると、気恥しいと見えて、中学へ行つた一人は、うんじゃくと音読をしてゐた。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼岸中日、春分シユンブンの空が、朝から晴れて、雲雀ヒバリは天にカケり過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲が深々とたなびいて居た。郎女は、九百九十九部を写し終へて、千部目にとりついて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)