“雪中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せつちゆう33.3%
せっちゅう26.7%
せつちう26.7%
ゆきのなか13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「十二日。晴。」一戸の記に拠れば、武揚等の雪中せつちゆう江刺えざしに入つた日である。松前の陥いつた時、藩主松前徳広のりひろは江刺にゐて、敵兵の至る前に熊石に逃れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
文「なアに雪女郎は深山しんざん雪中せっちゅうで、まれに女のかおをあらわすは雪の精なるよしだが、あれは天神様へお百度でも上げているのだろう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
十一月の廿七日かに大山おほやまの(相州)うしろの丹波山たんばやまの森へはいつた時などは雪中せつちうで野宿同樣な目をした事もある。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
『北越雪譜』の中の雪中の虫のところに「金中かねのなかなお虫あり、雪中ゆきのなかなからんや」というのがありますね」という話をしてくれた。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)