“雇人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やといにん70.0%
やとひにん30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鶏を……。誰にられたろう。又、銀山の鉱夫の悪戯いたずらかな。」と、若い主人は少しく眉をひそめて、雇人やといにんの七兵衛老爺じじいみかえった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「いや、みなさんのご親切はうれしいが、わしは十分の手あてをしているから、ご心配はいらん。それでは、雇人やといにんのことを頼みまするぞ」
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
平山はきのふあけ七つどきに、小者こもの多助たすけ雇人やとひにん弥助やすけを連れて大阪を立つた。そしてのち十二日目の二月二十九日に、江戸の矢部がやしきに着いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
雇人やとひにん達も手の付けやうのない有樣ですが、商賣の方は、長い經驗を持つた番頭の徳三郎が取仕切つて、何の不自由もなく續けて居ります。