“隣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
となり64.0%
とな32.7%
りん2.4%
あわれ0.5%
どなり0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この先生せんせいもどちらかといえば、あまりひと交際こうさいをしない変人へんじんでありましたが、こんなことから、となりおとこはなしをするようになりました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おおきなくにと、それよりはすこしちいさなくにとがとなっていました。当座とうざ、その二つのくにあいだには、なにごともこらず平和へいわでありました。
野ばら (新字新仮名) / 小川未明(著)
新羅三郎しんらさぶろう以来二十六せいをへて、四りん武威ぶいをかがやかした武田たけだ領土りょうどは、いまや、織田おだ徳川とくがわの軍馬に蹂躪じゅうりんされて、焦土しょうどとなってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰一人生命いのちおしまぬものはない、活きていたいというのが人間第一の目的じゃから、その生命いのちを打棄ててかかるものは、もうのぞみを絶ったもので、こりゃ、あわれむべきものである。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
、默つて通す筈はない。その上、兩どなりが近いから、わなでもこさへて、不意に天井へ引きあげる外に、ジタバタさせずに殺す工夫はない