“隠元豆”の読み方と例文
旧字:隱元豆
読み方割合
いんげんまめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣の細君は腰に籠を下げて、しきりに隠元豆いんげんまめをむしっている。あの細君もきっと踊ったろう。まさかあれは踊らなかったろうと、争ってみても夢のようだ。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
親しく出入する人その価附ねづけを見しに、隠元豆いんげんまめの初めて市場に出でしというが一二十本にて代金二分、同じく茄子なす鴫焼しぎやきが代金七両とあるに舌を巻きて驚き
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
この爺さん、平生は一週に一度、一週間分の炊事をするだけだが、今日は、にんじんのために、隠元豆いんげんまめの大鍋を火にかけ、それに、ラードの見事なかたまりをほうり込む。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)