“陸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか57.1%
りく14.9%
くが13.8%
をか10.0%
ろく1.0%
オカ1.0%
うえ0.3%
0.3%
みち0.3%
むつ0.3%
むつま0.3%
クガ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おかの麦畑の間にあるみちから、中脊ちゅうぜい肥満ふとった傲慢ごうまんな顔をした長者が、赤樫あかがしつえ引摺ひきずるようにしてあるいて来るところでありました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
わたくしと、日出雄少年ひでをせうねんと、ほか一群いちぐん水兵すいへいとは、りくとゞまつて、その試運轉しうんてん光景くわうけいながめつゝ、花火はなびげ、はたり、大喝采だいかつさいをやるつもりだ。
一つの堂を中にし、庭を隔ててむかいの楼上の燈を見るに、折から霧濃く立迷いたれば、海に泊まれる船の燈をくがより遥に望むが如し。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其朝は割合に波の立つ日で、一時間ばかり水の上で揺られて復た舟からをかの上、潮風の為に皆なの着物はいくらかベト/\した。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
駕籠の先へ推立おしたて長棒ながぼうの駕籠にろく尺八人侍ひ六人跡箱あとばこ二ツ引馬一疋長柄草履取合羽等にて數寄屋橋内町奉行の役宅やくたくへ來り門前にて駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私はオカへ這い上った。私は浜にねた。私は深い睡りにおちた。
そこで、彼等は一人一人静かに舷梯げんていりて行ったが、最後の一人が汽艇ランチに納まったのを合図に、憲兵達はソレッとばかり一斉に跳びかかって、彼等に手かせをはめてしまった。
良因 なにを申すもみちおく、遠い道中でございますから、旅から旅をさまよひ歩いて、いつ戻られるかはつきりとは判りませんが、先づ白河の關に秋風でも吹きましたら……。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
かれ自分じぶんが一しよときたがひへだてが有相ありさうて、自分じぶんはなれるとにはかむつまじさう笑語さゝやくものゝやうかれひさしいまえからおもつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その嫉妬しつとを恥かしいことだとは百も承知して居るが、二人の仲があんまりむつまじいのを見ると、つひムラムラツとしたのだらう
昼くだち 波止ハトにかゝれる大船のけぶりは長し。クガになびけり妙成寺
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)