“間々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まま38.7%
あいだあいだ25.3%
あひだ/\13.3%
あいあい10.7%
まゝ8.0%
ひまひま2.7%
あいだ/\1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はや雲深くとざされ、西穂高が間々まま影を現わすより、蒲田がまた谷へ下りかけた事と知れ、折り返して頂上にで、東北へと尾根伝いに下る。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
街道の方を見ると、並木の松の間々あいだあいだに、乳牛院の原の方から慕って来た群衆が、蛾のように並んで、こっちをながめている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平八郎父子が物を言ひ掛ければ、驚いたやうに返事をするが、其間々あひだ/\は焚火の前にうづくまつて、うつゝともゆめとも分からなくなつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
間々あいあいに、濃いと薄いと、すぐって緋色なのが、やや曇って咲く、松葉牡丹まつばぼたんの花を拾って、その別荘の表の木戸を街道へぶらりと出た。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たゞ大地震直後だいぢしんちよくごはそれがすこぶ頻々ひんぴんおこり、しかも間々まゝきもひやほどのものもるから、氣味惡きみわるくないとはいひにくいことであるけれども。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
浪子は病の間々ひまひまに幾を相手にその人の衣を縫い、その好める品をも取りそろえつつ、裂けんとすなる胸の思いの万分一も通えかしと、名をばかくして、はるかに佐世保に送りしなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
小さい楊枝が有りまして、これで歯の間々あいだ/\を掃除いたします。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)