“開戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらきど86.7%
ひらき13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうもそんな事も不思議に存じまして、用場へ参ろうと思って、三尺ばかりの開戸ひらきどがありますから其処そこけますと、用場ではなく
物置にしてある小屋の開戸ひらきどが半分いている為めに、身を横にして通らねばならない処さえある。勾配こうばいのない溝に、ごみが落ちて水がよどんでいる。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
手水場ちょうずば上草履うわぞうりいて庭へり、開戸ひらきを開け、折戸のもとたゝずんで様子を見ますと、本を読んでいる声が聞える。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は思い切って木さくを越えて庭の内にはいった。小屋に近よってみると、入り口といってはきわめて低い狭い開戸ひらきがついていて、道路工夫が道ばたにこしらえる建物に似寄ったものであった。