“長櫃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながびつ76.5%
ながもち11.8%
キャビネット5.9%
スンドゥーク5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方の厚戸のかんぬきはずすと、仏具入れの長櫃ながびつがある。位置が変だ。二人がかりで横へ移す。——と、たしかに下へ降りられる穴倉の口。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階は昇口の処に三畳敷位の空間をおいて箪笥たんす長櫃ながもちを置いてあった。平吉は窓の傍に渋紙包を持って立っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と云うのは、奥の長櫃キャビネットの上で、津多子夫人は生死を四人のさいの目に賭けて、両手を胸の上で組み、長々と横たわっているのであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とつつあんの留守をすぐに嗅ぎつけるんだもの。ええ、あたし、ちやんとあんた達のことは知つててよ。それはさうと、あたしの長櫃スンドゥークはもう出来て?