“鍛冶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじ77.4%
かぢ16.7%
たんや2.4%
かぬち1.2%
とうや1.2%
クーズニッツァ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なにが、無態だ。なんじらの馬鹿げた迷妄を、の勇をもって、ましてくるるのがなんで無態か。鍛冶かじを呼んで、くさりを切らせろ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鍛冶かぢとき仕事しごとつかへてたが、それでもういふ職業しよくげふくべからざる道具だうぐといふと何處どこでもさういふれいすみやかこしらへてくれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それと、自然の歴史が、こゝの住民を、極めてゆるい年代の流れのあひだに混血してきた人種の鍛冶たんやが考へられる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
鍛冶かぬちが妻ぞ唯ひとり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
先生がその詩情を培い詩魂を鍛冶とうやされるために常に読誦される海外の詩篇を、愛誦のあまり訳出されたものの一巻がある。
「珊瑚集」解説 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
作家組合には、ロシア・プロレタリア作家同盟(ラップ)ばかりでなく、マヤコフスキーが死ぬ二ヵ月ほど前まで属していた左翼戦線レフのグループも全露農民作家団体も、構成派の鍛冶クーズニッツァも参加していた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)