“鈴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すず25.3%
りん24.7%
ベル23.2%
すゞ12.6%
れい6.3%
リン2.6%
べる2.6%
すう1.1%
すヾ0.5%
クーグロッケ0.5%
レイ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういって、母親ははおや子供こどもちいさなかたからげているかごをはずして、自分じぶんがそれを今度こんどかたにかけてすずらしたのでありました。
煙突と柳 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あのしろ着物きものに、しろ鉢巻はちまきをした山登やまのぼりの人達ひとたちが、こしにさげたりんをちりん/\らしながら多勢おほぜいそろつてとほるのは、いさましいものでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
モルトナス島の慘劇發見からわづか五日目の三月七日の月曜の夕方午後五時といふに主任警部室の電話のベルがけたたましく鳴り響いた。
仁三郎は全くの一人者で、金も係累けいるゐも、人に怨を買ふおぼえもなく、その上、賽錢さいせん箱が無事で、取られた物といつては、拜殿のすゞだけ。
驚くうちは楽がある! 女は仕合せなものだ! うちへ帰って寝床へ這入はいるまで藤尾の耳にこの二句があざけりれいのごとく鳴った。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
囃しにはさき程申し上げました美しいリンと、それに小さい拍子木がはいります。其の又拍子木が非常によく鳴るのです。
入庵雑記 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
板橋がよひのがたくり馬車がつじを曲りかけてけたゝましくべるを鳴らしてゐた。俥、荷車、荷馬車、其が三方から集ツて來て、此處でちよつと停滞する。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
柏井かしわいすうちやんがお嫁に来てくれれば、わたしの仕合は言ふまでもない、雅之もどんなにか嬉からう。子を捨てるやぶは有つても、懲役に遣る親は無いぞ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
海老茶色のすヾさくさがつて居る。
体骼たいかくに応じたクーグロッケくびにぶら下げてるのが、遠近と音の高低が、静かなメロディーをなして、うららかな空に響きわたる。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
・死ねない人のレイが鳴る
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)