“金吾”の読み方と例文
読み方割合
きんご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安はもと宗右衛門の恋女房である。天保五年三月に、当時阿部家に仕えて金吾きんごと呼ばれていた、まだ二十歳の安が、宿にさがって堺町さかいちょうの中村座へ芝居をに往った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そんなこと、誰が武やんのせいにするものか。いくさだ、こうなる運だ、何もかも滅茶くそだ、しいて、人のせいにするなら、裏切者の金吾きんご中納言秀秋が、おれは憎い」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伽「そうか……アヽ少し酒を飲みすごして…山田今日は帰ろう、金吾きんごも帰ろうかな」