“遣度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりた20.0%
やりたい20.0%
やりたき20.0%
やりたく20.0%
やりたし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こないだ雑誌で読んだ西洋の婦人みたいにどこか戦争のあるところへ行つて怪我人けがにんの看病がして遣度やりたいですわ、さうでなければ、ソラ日本の歴史にあるたちばな姫みた様にお国に大切な人の身代りになりたいの。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
さるゝも計り難く夫故に道中筋だうちうすぢは何れの茶屋小屋にても看々みす/\惡漢わるもの引懸ひつかゝりて難儀する旅人があらうとも滅多めつたな事は申されずと云ければ半四郎なるほど夫は道理もつともなり何にしても可愛かあいさうなことゆゑどうか救ひて遣度やりたいものと兩手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
持せて遣度やりたき者なれども知らるゝ如く我等は此家へ奉公はすれども給金きふきんを取身分にも有ねば一兩の工面くめんも成難き夫故に種々いろ/\工夫くふうせしに一ツの計略を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
藤八はコレ/\お節どうした者だせめて九助が死なぬ中あはせて遣度やりたく漸々やう/\と是迄折角せつかくかけ付しに何にも言ずなき居ては切角せつかく逢し甲斐かひもなし云たき事の有ならばはやく云てと急立るにお節は漸々顏をあげをつとの姿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふきつゝはなしかくれば長庵はわざと目をぬぐひ涙に聲をくもらせてひんの病は是非もなし世の成行なりゆき斷念あきらめよ我とてはたくはへ金は有ざれども融通ゆうづうさへ成事なら用立ようだつ遣度やりたしと手紙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)