“逢著”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうちゃく80.0%
ほうちやく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、綿々として感情を縷述るじゅつする事をせず、その感情を内に蔵して逢著ほうちゃくする人事を写す。読者はその写す所の事を通して、作者の感情をうかがう。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ああわが邦人の美術文学に対する鑑識の極めて狭小薄弱なる一度ひとたび新来の珍奇に逢著ほうちゃくすれば世を挙げて靡然びぜんとしてこれにおもむき、また自己本来の特徴を顧みるの余裕なし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
用を足しながら見るともなしに見ると、懐郷の心をそそるやうな文句に逢著ほうちやくしたりする。時には宮さまの御登山の写真などが一しよになつて交じつてあつたりする。
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)