“這般”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃはん73.8%
しやはん14.8%
こん3.3%
この3.3%
このはん3.3%
かう1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり全く彼の文学上の観念の曖昧さを彼自身それに就いて疑わしいものがないということで支えてきた這般しゃはん奥義おうぎを物語っている。
つまり全く彼の文学上の観念の曖昧さを彼自身それに就いて疑はしいものがないといふことで支へてきた這般しやはんの奥義を物語つてゐる。
這般こんな事をいふと例の大忠臣党が直ぐ犬畜生の言草だなんぞと云ひさうだが、人間様の仰しやる事が兎角御都合主義だから無慾な犬畜生の言草いひぐさが却て道理にかなつてる。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
這般この、好色の豪族は、はやく雨乞のしるしなしと見て取ると、日のさくの、短夜みじかよもはやなかばなりししゃ蚊帳かやうちを想ひ出した。……
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
およそ這般このはんのささいなる事がらといえども一つとしてくだんの巡査の視線以外にのがるることを得ざりしなり。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
嬢様も好い加減に思切らせないと這般かういふ奴が瘋癲きちがひになるのだと思召して、其次来た時に断然きつぱりと、世間が煩さう厶いますから当分お尋ねはお断り申します
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)