“途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みち83.0%
7.1%
3.6%
3.1%
1.8%
しな0.3%
0.3%
おく0.2%
すじ0.2%
ちゆうと0.2%
つひ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北村君の生涯の中の晩年の面影だとか、北村君の開こうとしたみちだとか、そういう風のものに就ては私は已にいくらか発表してある。
北村透谷の短き一生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
幕府では、彼が、現地からそのまま帰国のをとらず、病中なのにわざわざ鎌倉へ立寄って、正しい届け出での手続きに出たことを
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしわたくしは三かわらしいものをわたったおぼえはない……閻魔様えんまさまらしいものにった様子ようすもない……なになにやらさっぱりちない。
以て親と思ふの孝心かうしんいさぎよく母に暇乞いとまごひなし五兩の金を路用にと懷中して其夜は十三淀川よどがはの船に打乘うちのり一日も早くと江戸へぞくだりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
捉え難い寂しさはめしいたる眼で闇の中をもなく見廻わそうとし、去り難い悩しさはえたる手でいたずらに虚空をつかもうとした。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
……コ……この眼で見て参じました。今朝、早よう……孫の墓へ参りました帰りしなに、裏通りを
唯一に素直に、心の底の美しさが匂ひ出たやうに、靜かな、美しい眼で、人々の感激する樣子を、驚いたやうに見まはして居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
と云うのは自殺した運河会社社長の従弟いとこであるジェルミノーさんが肺病で死ぬる間際に、警視総監に手紙をおくって、実はあの連判状は自分のしつの金庫内に保管してあるから
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
先生は常にそう言って、画家はあくまで筆一すじにゆくべきであると強調された。
三人の師 (新字新仮名) / 上村松園(著)
自分じぶんなかちゆうと失敗しくじつたから、めて弟丈おとうとだけものにしてやりたいもあるので、このゑんきたあとは、またうにか心配しんぱい出來できやうしまたしてれるだらうぐらゐ不慥ふたしか希望きばうのこして、また廣島ひろしまかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つひ泡沫うたかたはかなさです。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)