“迫持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せりもち90.9%
アアチ4.5%
アーチ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
溝渠こうきょ廃址はいしの赤黒い迫持せりもちの下には白巴旦杏しろはたんきょうが咲いていた。よみがえったローマ平野の中には、草の波と揚々たる罌粟けしの炎とがうねっていた。
召使ひたちがび込まれて、食堂の卓子テエブルが運び去られ、ともし火もいつもと違つた風に置かれ、迫持アアチに向つて椅子いすが半圓形に置かれた。
彼女は、窓に相當する廣い迫持アーチの方を指さした。今はしぼつてあつたけれど、やはり窓にするやうにテイリアンいろの窓掛が垂れてゐた。