“迂散”の読み方と例文
読み方割合
うさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隠宅ながら、見識ばった門番が迂散うさんくさそうにするのに、二分にぎらせて、玄関にかかると、この関門は、なかなかむずかしい。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
門番に聞いてみると、迂散うさんな奴等は見なかったと主張するし、ここではまた店の中に客がおるのに飾窓に奇妙なものを張りつけて行くし——
昨日まで迂散うさん臭い顔で紙衣裳を眺め、触つてみようともしなかつた房一は、いよいよ着こむときになると案外な度胸を示した。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)