“辛夷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぶし91.3%
コブシ4.3%
シンイ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手に辛夷こぶしの花を持っているが、ふっくらとした頬はそのはなびらよりも白く、走って来たために激しくあえいでいる唇にも血気ちのけがなかった。
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
朝晴れて 芽ぶきに早きカタ山の 辛夷コブシ一もと 照り出でにけり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
古来どの学者でも辛夷シンイをコブシであるとして疑わず涼しい顔をしており、また従来どんな学者でも木蘭モクランをモクレンでそうろうとしてスマシこんでいるのは笑わせる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)