“踰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
95.4%
こえ2.3%
こゆ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春庵は年をゆるに及ばずして京都より還つた。そして丸山の伊沢の家を訪うた。背後には大いなる水盤をいた人夫が附いて来た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
百樹曰、余丁酉の年の晩夏豚児せがれ京水をしたがへて北越にあそびし時、三国嶺みくにたふげこえしは六月十五日なりしに、谷のそこに鶯をきゝて
かれたる老樹折れてみちよこたはりたるをこゆるは臥竜を踏がごとし。一条ひとすぢ渓河たにかはわたり猶登る事半里ばかり、右に折れてすゝみ左りにまがりてのぼる。奇木きぼく怪石くわいせき千態せんたいじやう筆を以ていひがたし。