“足駄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしだ97.5%
げた2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(急に低くなりますから気をつけて。こりゃ貴僧あなたには足駄あしだでは無理でございましたかしら、よろしくば草履ぞうりとお取交とりかえ申しましょう。)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
佐吉と滝蔵が、傘と足駄あしだをならべて、ほしていた。炭屋が来ていた。炭屋は、切った炭に、井戸から水をくんで行って、かけていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
足駄げたを踏むとざぐりと這入はいる。くびすを上げるとばらばらと散る。なぎさよりも恐ろしい砂地である。冷たくさえなければ、跣足はだしになって歩いた方が心持が好い。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はいていた高足駄げたが脱げて戸へ当たる、身体はころころと庭へ転がり出す。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)