“赤黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかぐろ86.7%
あかくろ6.7%
しゃくこく6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広田先生は又立つて書斎につた。かへつた時は、手に一巻の書物を持つてゐた。表紙が赤黒あかぐろくつて、くちほこりよごれたものである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
帶し月代さかやきもりのごとくにはえいろ赤黒あかくろまなこするどく晃々きら/″\と光りし顏色にて殊に衣類は羊羹色ようかんいろなる黒のもん付の小袖にふるき小倉のおびをしめ長刀形なぎなたなりになりたる草鞋わらぢ穿はきながらすねにてしり端折はしよりまた傍邊かたはらつゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
死んでからはその屍骸を獣がくらい、鳥がついばみ、四肢が分離して流れ出し、なまぐさい悪臭が三里五里の先まで匂って人の鼻をき、皮膚は赤黒しゃくこくとなって犬の屍骸よりも醜くなること
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)