“赤絵”の読み方と例文
旧字:赤繪
読み方割合
あかえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「天蔵! おのれは、そのためにおれが養わせておく武力を悪用して、夜盗を働いたな。茶わん屋へ押し入って、赤絵あかえの名器を盗んだな!」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本で珍重される赤絵あかえの「魁」、「福の字」、「玉取獅子」は、当時支那から輸入せられた安ものの貿易品に過ぎない。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
軒端のきばに草の茂った、そのなかに、古道具をごつごつと積んだ、暗い中に、赤絵あかえの茶碗、皿のまじった形は、大木の空洞うつろいばらの実のこぼれたような風情ふぜいのある、小さな店を指して
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)