“赤地錦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかじにしき87.5%
あかぢにしき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本堂にはお説経の壇が出来て、赤地錦あかじにしきのきれが燦爛さんらんとしている。広い場処に、定連じょうれんの人たちがちらほらいて、低い声で読経どきょうしていた。
また関興やそのほかの旗本は、みな天逢てんぽうの模様のある赤地錦あかじにしき戦袍せんぽうを着、馬を飛ばせば、さながら炎が飛ぶかと怪しまれた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鏡子はふとトランクや鞄の鍵をどうしたかと云ふ疑ひをいて書斎へ行つた。そして赤地錦あかぢにしき紙入かみいれ違棚ちがひだなから出した中を調べて見たが見えない。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)