“責苦”の読み方と例文
読み方割合
せめく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そいつらを皆病気にかからせて自分のように朝晩地獄の責苦せめくにかけてやったならば、いずれも皆尻尾を出して逃出す連中に相違ない。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「嫌になるなア、あつしの行つたのは千駄木ですよ。尤もそれから谷中三崎町で引留められて、三日三晩の責苦せめくに逢ひましたがね」
これはここへ落ちて来るほどの人間は、もうさまざまな地獄の責苦せめくに疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。
蜘蛛の糸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)