“谷中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やなか98.2%
たになか0.9%
や か0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼女は自分の住所姓名だけは確実に書きながら、先の住所は簡単に巴里パリとか、赤坂とか、谷中やなかとか、本郷と書いて置くだけだ。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それからずっと経って、明治四十二年に北陸を歩いてから谷中たになかを入って播州へ行ったことがある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
むかしおもへばしのぶおかかなしき上野うへの背面うしろ谷中や かのさとにかたばかりの枝折門しをりもんはるたちどまりて御覽ごらんぜよ、片枝かたえさしかきごしの紅梅こうばいいろゆかしとびあがれど、ゆるはかやぶきの軒端のきばばかり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)