“譲渡”のいろいろな読み方と例文
旧字:讓渡
読み方割合
ゆずりわた28.6%
ゆずりわたし28.6%
ゆづりわたし28.6%
じょうと14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お止し、そっとあんなものを貼って置いて、それを見たものに、肺病か何か当の病人から譲渡ゆずりわたして、荷を下そうなんのって、よくあるこった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一寸ちょっと意外に思いながら読んで見た。最初の『債権譲渡ゆずりわたし通知書』と云う五字から、ず名状しがたい不快な感じを受けた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
水西荘は後に人手に落ちて、春処しゆんしよと云ふ画家がこれに居り、次で医師安藤精軒の出張所となつた。支峰復しほうふくは安藤に譲渡ゆづりわたしを請うたが聴かなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
内々毛利側の媾和こうわ条件を提示してみたが、何度折衝せっしょうを重ねても、こちらから折れて出た五ヵ国譲渡じょうとと、清水宗治を助命してほしいという交換的条件とは
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)